本日、第201回国会が閉会いたしました。
コロナ禍、第201国会では、令和元年補正予算、令和二年本年度予算、令和二年第1次予算、第2次予算の4本の大きな予算が成立しました。また、厚生労働委員会では、雇用保険法等の一部を改正する法律、労働基準法の一部を改正する法律、年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律、地域共生社会の実現のための社会福祉法等の一部を改正する法律、新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための雇用保険法の臨時特例等に関する法律、令和二年度ひとり親世帯臨時特別給付金等に係る差押禁止等に関する法律を審議し、衆参両院本会議を経て、それぞれ成立いたしました。
また、国会閉会後、衆議院盛山正仁厚生労働委員長とともに、両院調査室と国会図書館に対して、旧優生保護法一時金支給法に基づく調査の開始を命じました。→ https://shuko-sonoda.com/wp/blog/yuuseihogohochosa
我々の社会は、新型コロナウイルスに脅かされ、恐る恐る付き合い方を探り、新たな社会のあり方を模索しています。
介護や保育の現場は、高齢者や子どもを守り、社会を支える使命を持っています。特に新型コロナウイルスの特徴である、重症化しやすい高齢者を支えている介護現場の皆さん。施設や事業所で一人感染者を出せば、あっという間に感染拡大が恐れられ、医療を圧迫してしまう、というプレッシャー下で、感染症対策に細心の注意を払いながら介護にあたっていただきました。みなさんのおかげで、日本は、どうにか第一波をしのぐことに、成功したといえる状況であると思います。
高齢者は家や施設で不安を抱えながら外に出ることもできず、ご家族との面会もままならず寂しさを抱えていることと思います。ご家族も感染症対策に気を使いながら、外部からの支援もなかなか受けづらい辛さがあると思います。
子どもたちも、登園自粛をお願いされ、公園も閉鎖され、お家ではお父さん、お母さんは仕事をしていて、辛い思いをしていたと思います。お父さん、お母さんも、仕事をしながら子どもを見る、という難しい在宅ワークを突きつけられ、お困りだったと思います。
経済界もさることながら、国民一人ひとりが、大きな大きな苦しみと向き合わなければならない辛い時期を過ごしました。
新型コロナウイルスと介護予算
私が行ってきた新型コロナウイルス対策のはじまりは、クルーズ船の対応からだんだん街に新型コロナウイルス感染者が出てくる頃、厚労省老健局の局長に対して、「感染症対策のため、とにかく、配置基準の緩和を認めてください」とお願いしたのが始まりでした。熱や咳などの風邪症状が出た職員が無理をして職場に出てこなければならない、その制約を取っ払って、とにかく、介護現場にウイルスを入れない水際対策を行うべきだ、と思ったからです。→ https://shuko-sonoda.com/wp/blog/2019ncov
そして、機動的に政策的な対応を進めていくため、全国老施協や日本在宅介護協会、結城先生などから介護現場の声を集約して、届けていただきました。マスクや消毒液の枯渇問題が第一弾の大きな問題でした。
全国老施協要望 → https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/2019ncov-2 | 結城先生 → https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/2019ncov-19-zaitaku | https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/2019ncov-19js2-2
とにかく、動きました。介護現場にまず布マスクを2000万枚を配布し、その間に、不織布マスクの生産体制を強化してもらうことが叶いました。 → https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/2019ncov-19js2
緊急事態宣言が発令されることになりました。介護事業所は休業になるかもしれない問題や、保育園に介護現場の職員の子どもも預けられない問題が出てくるかもしれない、という問題も出てきましたね。そうなってはいけないということで、動きました。 → https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/covid19emargency
また、介護や保育の現場においては、PCR検査体制を優先して実施して欲しい、という検査体制の充実も訴えてきました。→ https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/covid19emargency2
そうこうしているうちに、さらに、介護現場の皆さんから、マスクがない!、消毒液も枯渇しそう!手袋も足りなくなってきた!もし感染者が出たときはどうしたらいいのか?防護服やフェイスシールド等防疫服がない!と言った声をいただきました。→ https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/covid19emargency3 | https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/covid19emargency4
何度か、厚労省に現場の皆さんと一緒に要望を出しました。→ https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/covid19aleforkaigo1
第1次補正予算についてはこちらです → https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/covid19aleforkaigo1-2
第1次補正予算は出したものの、到底対策は間に合いませんでした。そして、5月中旬から下旬にかけて、第2次補正予算を組むことになりました。
在宅医で介護業界のオピニオンリーダーである佐々木淳先生からもお話を伺いました。 → https://shuko-sonoda.com/wp/blog/covid19-junsasaki
どうにか、介護現場に報いる方法はないかと、動きました。
第2次補正予算では、介護現場に結果的に4,132億の予算を確保することができました。そのなかには、全ての介護現場で頑張ってくださった職員に対する慰労金(非課税)分も確保いたしました。→ https://shuko-sonoda.com/wp/activity/repo/covid19aleforkaigo1-2-2
苦しみの解消とはいかないかもしれないですが、予算・補正予算を使いながら、苦しみを乗り越え、新たな社会を模索するエネルギーにしたい、していただきたいと思っています。
ともに、力を合わせ、第二波、第三波をしのぎながら、社会の回し方を考えていきましょう。
国会は閉会しましたが、新型コロナに関することは、必要に応じ、審議し、対策を講じていく予定になっています。
引き続き、皆さんの声を聴かせてください。