介護職員が力を発揮できる環境づくりをさらに進めていく!
対談相手: 厚生労働大臣 根本 匠 様
そのだ:新年を迎えるにあたり、介護保険制度についてのお考えをお聞かせください。
根本:私が厚生政務次官だった時に導入されたこともあって思い入れの深い制度です。導入に当たっては、市町村の首長、職員の皆さんにも相当努力していただきました。
そのだ:今、介護現場は人材不足という問題に直面しています。せっかく施設を新設しても、働く人がいないといった事態も起きています。保険料を納めてきたのに、いざサービスが必要になったときに、利用できる施設がないということがあってはなりません。
根本:大きな課題と捉えています。政府はアベノミクスの新三本の矢の一つに「介護離職ゼロ」を掲げ。介護職員の処遇改善を図ってきました。介護の仕事に就かれている皆さんが自らの能力を磨き、ステップアップできるということも含め、より魅力ある仕事にするよう努めていきます。
そのだ:介護職員のさらなる処遇改善も検討していただいており、大変ありがたく思います。
根本:現場のご意見も踏まえながら、現場がうまく回る、柔軟な仕組みにしていきたいと考えています。
そのだ:外国人材の受入れについては先の臨時国会で改正入管法が成立し、特定技能で受け入れる分野の一つに加えていただきました。ただ、従来の技能実習制度も含め、一定の日本語能力を求められるなど、送り出し国のほうには慎重な姿勢もあるようです。
根本:外国人材の方々に介護施設に溶け込んでいただき、大いに力を発揮していただける労働環境づくりが大事ですね。
そのだ:先行して平成20年度からEPA(経済連携協定)に基づきインドネシア、フィリピン、ベトナムから介護福祉士候補者を受け入れる事業も行われています。介護施設で働きながら研修を受け、介護福祉士の資格を目指すわけですが、当初、言語の問題があるといわれていました。しかし、この制度で来日された皆さんが今や介護施設で中心的な役割を果たすようになり施設の管理を担えるほどの人も育っています。
根本:そのだ先生には、そのような成果についても、国会の場等でアピールしてもらえればと思います。
そのだ:微力ながら今年も尽力して参りますので、ぜひよろしくお願いします。
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