『自由民主』に私の抱負が掲載されました。

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p2-2

記事PDF ⇒ 平成28年9月27日『自由民主』2712号

【タイトル】
私の抱負

【本記】
–国政復帰の心境は。
そのだ修光参院議員 私は20年前に衆院議員を一期務め、介護保険法の立法化や奄美・離島振興などに取り組みました。その後は政治活動をしながら高齢者・児童福祉の現場に携わってきましたが、国の政策と現場の乖離を感じることがありました。
 16年間現場を経験し、国政に戻ってきた私だからこそできることがあると思いますので、衆院議員時代から続く仲間の皆さんとも連携しながら安心できる社会保障制度の再構築に力を尽くしたいと思います。

–わが国の社会保障政策の問題点は財政優先の医療介護改革が行われていることです。
そのだ わが国の社会保障政策の問題点は財政優先の医療介護改革が行われていることです。
 政府は平成28年度から30年度の社会保障費の伸びを3年間で1.5兆円に抑制するとした財政健全化計画に沿って、来年度についても5000億円の範囲に抑制する方針です。国の健全な運営を考えれば確かに抑制は必要ですが、現場からするとその抑制の仕方に理解できないことがあるのも実情といえるでしょう。
 例えば、介護保険の適用サービスの種類と内容を決める場合、その背景にしっかりとした知見や研究に基づくデータが必要だと思うのですが、現行では「今、ここを切ります」と現時点のことばかり見ており、「なぜそのサービスを外すことが将来的に見て効果があると判断するのか」という理由は提供していません。国会議員としては、将来を見据えたうえでの効果的な削減であるかどうかの責任ある判断ができません。

–どのように改善すべきだと考えますか。
そのだ 米国ではオバマケアの導入にあたり、医療政策の専門家が経済的な観点だけでなく、質も含むデータと理論を組み合わせて制度を周到にデザインしており、政治家が判断するうえで必要な情報を取り揃えていると聞きます。
 社会保障改革こそ、この国のすべての人に深刻にかかわる問題ですので、医療介護政策の専門家を育て、将来を予測しながら必要な改革を実施していける体制づくりが急務だと考えます。
 医療・介護保険制度が根拠に基づき効率化されていけば、生産性が高まり、介護人材不足についても本質的な解決につながっていくのではないでしょうか。