メコン地域諸国との友好を介護で深めよう!
〜介護人材を求めて〜
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7月24日から28日まで、日本・メコン地域諸国友好議連でベトナム、ミャンマーを訪問し、各国の政財界の要人と会い、議員外交を行ってまいりました。私自身の目的は介護人材についてのお願いをすることでした。昨年の11月より介護の技能実習制度が始まりましたが、当初の期待とは裏腹に、まだ中国人の技能実習生が2人来日するに留まっています。特に、ベトナムからの技能実習生は期待されていましたが、実態としては理想と乖離している状況です。
ベトナムは、社会主義国ではありますが、歴史的に親日の国です。首都ハノイではグエン・スアン・フック首相、ファム・ミン・チン党中央組織委員長・越日友好議連会長と、ホーチミンではグエン・ティエン・ニャン ホーチミン市党委書記と面会しました。ハノイは政治拠点、ホーチミンは経済拠点であり、特にホーチミンでは、1戸2〜3億円のマンション開発が進むなど、経済成長の強いエネルギーを感じました。
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さて、ベトナムからたくさんの技能実習生が送り出されていますが、介護分野の送り出しは遅れています。会談の中で明らかになったことは、現段階で認定されているのは、在ハノイの6つの送り出し機関に限定されていることでした。これでは、日本が希望する少なくとも年3,000人の来日は叶いません。私からは、経済拠点であり、人口最大都市ホーチミンの送り出し機関の認定をお願いしました。一方、ベトナム側の懸念事項としては、日本語要件です。そこで、介護現場で必要最低限の語学を習得し、認可されるような仕組み等を作っていけるようにしっかりと取り組むと申し上げました。
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フック首相より、「10月にも来日予定であり、これからもぜひ友好・協力関係を深めていきたい」という言葉をいただております。ベトナムは現在平均年齢27歳の若い国ですが、少子化が進んでおり、ベトナム政府としても高齢化社会における介護に関心があるようです。技能実習生等を通じて人材・技術交流を行い、両国が互いに助けられる関係を深めていきたいと思います。
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