そのだ修光

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月刊 老施協 7月号

テクノロジー等を活用し介護現場を元気にしていく

宮田 裕章 慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授との対談

そのだ:宮田先生はこれまで、どのような研究をされてきたのですか。

宮田:科学的アプローチを使って医療の現場を改善していくことを専門にしています。臨床医と連携しながら医療の質をどう良くしていくか、国や自治体・企業と組んで社会に役立つ新サービスをどう生み出していくか、といったことに取り組んできました。

そのだ:介護現場に携わる我々も、役所や利用者の方から「介護の質を高めて下さい」という要請を受けています。そうしたなか、先生に介護の分野にもかかわっていただけるということで、大変心強く思います。日本は高齢社会先進国ですが、どのように取り組んでいくべきと先生はお考えでしょうか。

宮田:先進国のうち、少子高齢化、人口減少、経済成長の鈍化の全てが振興しているのは日本だけです。団塊の世代を中心にこれから介護・医療への短期的な需要が大きくなっていくなか、解決しなければならない問題もますます増えていきます。展望なく消費していくだけでは支えては少なくなる一方で、社会保障システムを支えきれない時代を迎えます。そうしたことが起こらないようにするにヒア何が必要かを考え、介護現場の方たちと共に形にしていく必要があるでしょう。

そのだ:団塊の世代が75歳を迎える2025年には、介護人材があと38万人必要になるという試算があります。現在でも担い手不足は切実な問題です。何か良い案はないでしょうか。

宮田:重要なのは、現場の方々が元気になれるような働き方の提案です。介護職員が、利用者に寄り添い、最後までその人らしい生き方に伴走できたかどうかなど、価値ある介護を提供し、その仕事が正当に評価されることが大事です。それをきちんと把握し、国に見せていくことで、たとえば加算を得るなど、介護現場が報われる制度作りをしていかなければなりません。また、排せつ管理や見守り、AIを活用した健康状態の予測、介護ロボットを使った要介護者・介護職員の負担軽減など、テクノロジーの応用をより進めることも必要でしょう。

そのだ:公益の団体である全国老施協として、日本の新たな価値を創造・創出するために、先生の力をぜひお貸しいただければと思います。よろしくお願いいたします。

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