4月11日午前の参議院厚生労働委員会で「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部を改正する法律案」の審議に関わる質問しました。こちらの法案は、相模原市の障害者支援施設の事件を契機に、措置入院者に対する継続的な支援がなされていない事実が見つかったことから、法整備を行うものです。委員会では、それぞれの委員が医療の立場、精神障害を持つ当事者の立場等さまざまな立場から議論がなされています。私は、福祉施設の立場から質問いたしました。ただ、本法案に関しては、事務所にも各関係団体から意見が寄せられており、様々な細かい論点が詰められる必要があると考えています。他の委員の意見も聞きながら、議論の流れを見守っていきたいと思います。
【質問内容】
○ 社会福祉施設を運営してきた立場として、障害者支援施設で起きた相模原市の事件に心を痛めています。まず、事件が起きた津久井やまゆり園の状況についてお聞きいたします。
1.事件発生当時、やまゆり園に入居されていた利用者は現在どのように生活されているのでしょうか。
2.やまゆり園で働く職員の方も、労災の適用を受けるなど、事件による精神的なダメージを受けておられると聞いております。職員の方々に対してどのような支援が行われたのでしょうか。
3.やまゆり園については、その建て替えを主張する声と建て替えに反対する声があり、方針が決まっていないようですが、国としてどのように受け止めていらっしゃるのでしょうか。
→ 利用者の方々が安心して生活を送れ、現場職員や運営者が不安なく福祉を提供できる場を設けることが非常に重要であると考えております。国としても支援できることがあれば、ぜひともお願いしたいと思います。
○ 続いて、今回の事件が障害者支援施設で発生したことに関連した質問をいたします。
4.事件発生後、施設の防犯対策がとられてきていますが、厚生労働省におけるこれまでの対応と、今後の対応について教えていただけますか。
5.施設が防犯対策をとることは重要なことであります。一方、防犯対策に重きを置くあまり、施設が地域に閉ざされた存在になってはいけないと私は考えています。その点についてのお考えをお聞かせください。
6.最後に、当法案によって、措置入院者の退院後の支援が全国的に行われるようになることは、患者の社会復帰の促進および社会の受入れ体制を整備するものとして非常に意義深いと考えております。地域共生社会の実現に向け、厚生労働省の意気込みをお伺いさせてください。
→ 地域住民、福祉施設、医療機関等がコミュニケーションを活発に行い、誰も孤立しない社会を築いていくことが大事であると考えています。ぜひとも、地域共生社会の推進をお願いして、私の質問を終わります。ご静聴ありがとうございました。