コロナ禍が続く限り感染防護用品の調達・配布に尽力
対談相手:戸田学 有限会社戸田商事取締役社長
全国老施協は昨年6月、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、マスクや手袋、防護服などの感染防護用品セットを各都道府県老施協などに配布する「広域感染症災害救助事業」をスタートしました。同事業において衛生用品や防護用品を調達してくれたのが、総合物流商社の戸田商事です。今回は、同社の戸田学社長に感染防護用品の取り扱いを始められた経緯などをお聞きしました。
そのだ:このたびは全国老施協の「広域感染症災害救助事業」にご協力いただき、ありがとうございます。調達してくださった非接触型の体温計や温度計、感染症対策セットは各都道府県の老施協などを通じて全国1万1000の会員施設に届き、とても喜ばれています。
戸田:会員施設の方たちのお役に立つことができ、光栄です。日本のみならず世界がこういう状況になり、我々もあらゆるところから資材を調達し、必要とされるところへスピーディに届けるよう努めています。
そのだ:社内に「感染症対策課」を設置しておられると聞きました。
戸田:当社では、食品やアルコールなどを扱う卸売り事業や運送事業、印刷事業のほか、医療・福祉をサポートする医療器具・消耗品の提供も手がけてきました。衛生用品を扱うからこそコロナ禍における社会の要請に応え、その責任を果たすべく感染症対策課を創設し、感染症対策セットの販売も始めたのです。そうしたなかで、全国老施協様とのご縁も生まれました。
そのだ:新型コロナ感染症に対応するためには、世界中で衛生用品・防護用品のスムーズな供給が必要です。御社の提供体制には我々の会員施設だけではなく、厚生労働省も感心しています。他の団体からも「全国老施協はどこから手に入れたの?」と聞かれるくらいです。
戸田:社会貢献を果たすということでメーカー商社に賛同いただき、優先的に回してもらっていますし、我々も国内に限らず世界中から用品を探しています。引き続き、皆さんの信頼に応えていきたいと考えています。
そのだ:コロナ禍が続く限り関連用品を供給していただく必要があり、それにより介護現場が安心して働くことができます。日本の介護を守っていただき、感謝してもし切れません。
感染症だけではなく、洪水などの自然災害も近年多発しています。災害発生時にも衛生用品・防護用品は必要となります。今後、ウィズコロナの時代になっても、災害時の備蓄品なども含め、介護現場の安心・安全を守るために、ぜひ供給にご協力いただければと思います。
戸田:我々もますます努力して、介護現場で必要な物を迅速にお届けできるよう尽力いたします。
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