そのだ修光

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月刊 老施協 2020年8月号

排泄ケアを先端技術で支援 働きがいの向上にもつなげたい

対談相手:中西敦士 トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 代表取締役

今月は、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社の創業者、中西敦士さんをお招きしました。 中西さんは、排泄を予知するウェアラブル機器「DFree(ディーフリー)」を世界に先がけて開発し、国内外で事業を展開しています。

そのだ:中西さんの会社が開発された「DFree」は排泄のタイミングを報せてくれる便利なツールです。

中西:「DFree」の特徴は膀胱のふくらみをセンサーで捉えて排泄のタイミングを「見える化」できる点にあります。タイミングをつかめれば、適切なタイミングでのトイレ誘導や排尿後すぐのおむつ交換が可能になります。加えて、各人の排泄の状態をタブレットに記録することで、トイレでの排泄や失禁の増減、どれくらいおむつ・パッドを使っているかを簡単に分析できますので、個別ケアの充実にもつなげられます。

そのだ:紙に手書きをするより記録に費やす時間を短縮できますね。

中西:3回タップするだけで排泄ケアの記録ができます。記録することでケアの目標を立てやすくなりますし、介護のようないわば職人技を定量的に評価できるようになります。

そのだ:ケアの質が数値化され、きちんと評価されることは、やりがいにもつながります。

中西:特別養護老人ホームでは平均して一人あたり月6,000円くらいをおむつ代に使っています。

「DFree」を活用することで、これを4分の1ほど削減することが可能です。さらに自立支援の成果が出れば、半額くらいにできるはずです。削減できた分をがんばって働く現場の職員に還元していただければ、働きがいもサポートできます。

そのだ:販売状況はいかがですか。

中西:すでに全国の約200施設に導入していただいています。全国老施協の会員施設の方々からもご親切なフィードバックをいただき、改善に役立ててきました。

排泄のタイミングがある程度わかることで、職員の負担は確実に減ります。介助に特に手間がかかる方や、体の大きな男性の排泄ケアを2人がかりで行っている場合などに効果が大きいですし、いわゆる「空振り」防止にも役立ちます。

そのだ:新型コロナ感染症への対応でも有効ではないでしょうか。

中西:密接に利用者と関わるのが介護の仕事ですが、排泄のタイミングを確実に把握してケアができれば、濃厚接触の頻度を下げられます。

そのだ:国はロボットやICTの介護現場への導入・普及を進めており、さまざまな新技術の開発を支援しています。さらなる商品開発、事業展開に期待しています。

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