月刊 老施協 2019年7月号

ニュース月刊老施協

福祉の充実に尽力するのがこれからの使命

対談相手: 臼井友基 山梨県議会議員 

 

今年4月の県議会議員選挙に当選を果たし県政デビューを飾った臼井友基 山梨県会議員は、前職は特養の施設長で、山梨県老施協の活動にもご尽力いただいた方です。全国老施協でもデイサービスセンター部会の幹事を務めていただきました。介護現場を熟知する臼井議員に、今後の意気込みなどをお聞きしました。

 

そのだ:この度は山梨県議会議員選挙でのご当選、おめでとうございます。臼井議員は介護業界ご出身で、山梨県老施協でも活躍されたとお聞きしています。

臼井:甲府市生まれの甲府市育ちで、大学卒業後、サラリーマンを経て甲斐市の特養に入職し、長らく施設長を務めました。山梨県老施協では21世紀委員会などの活動に携わり、副会長の職も拝命しました。そうした活動を行うなか、全国老施協からの推薦や先輩からのご支援もあり、県議に当選させていただきました。県議として、県民生活の向上が使命で有り、介護を含めた福祉の充実が重要な課題だと捉えています。

そのだ:介護保険は保険者である市区町村がしっかり見ていかないといけません。臼井議員は現場の経験を通じて実感した課題・問題点の改善に着手していただきたいですし、介護に関心を持つ者同士で集まり、介護への理解を深める勉強会などを実施していただきたいと思います。私も定期的に勉強会を開催し、皆さんの活動をサポートしたいと考えています。次の国会が「介護国会」になるのは明らかで、2年後の介護報酬改定について議論が交わされます。全国老施協では施設運営についての各種データを会員から集めています。臼井議員にもご協力いただければ助かります。

臼井:地方議会には私のような介護出身の議員がまだいます。県内のみならず全国の仲間と力を合わせ研鑽し、県政に活かしたいと考えています。

そのだ:国民の行政に対する要望の8割は福祉に関する内容で、我々は一番大事な部分を担っています。地方では介護の担い手はもちろん、利用者さんも減っている一方で、東京をはじめとする都市部は人材も施設も不足しています。こうしたアンバランスを解消する役割を東京に隣接する山梨県が担えるのではないでしょうか。

臼井:県内では国家プロジェクトであるリニア中央新幹線計画が進んでおり、2027年には品川―名古屋間が先行開通する予定です。そうすると、甲府から品川は20分余で往来できることになり、首都圏の方が山梨の施設を利用するなど、介護問題をバックアップできるはずです。

そのだ:私は国のほうでそうした環境が整う施策づくりに尽力します。そのための情報提供や提言づくりに全国老施協が果たす役割は重要です。臼井議員も一緒になり、介護の持続可能性に向けた活動を行って行きましょう。

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