IPU137(列国議会同盟)5日目(最終日)

近況報告

10月18日 IPU5日目(最終日)

IPU最終日です。
本日の重要な任務は、次の議長を選ぶ議長選挙そして、議長声明の読み上げを聞き遂げることです。

1.IPU議長選挙

議長選挙は、評議会で行われます。議長選挙には、メキシコのクエバス候補とウルグアイのパサダ候補が立候補しています。両方とも、30代から40代の働き盛りの女性政治家です。IPU128年の歴史の中で初の女性議長が誕生することになります。

日本としては、メキシコのクエバス候補を応援する任務を背負って、私は投票します。

クエバス・バロン候補は38歳のメキシコ上院議員。15歳の頃から政党に所属し、国・地方選挙に5期当選、20年以上の政治経験をお持ちのメキシコ上院議員です。メキシコでは外交政策委員会の委員長を務めており、外交政策、人間の安全保障や女性のエンパワーメントなどにあかるい、メキシコ内外でメディアにも良く出る気鋭の政治家とのことでした。素晴らしいですね。日本でも、政治の能力に長ける女性政治家を是非とも育てていきたいと思いました。

評議会の議長選挙前に、クエバス候補が挨拶に来られました。

【写真① クエバス候補との記念撮影】

クエバス候補支持として、リストバンドをいただきました。

【写真② クエバス候補選挙グッズ】

評議会が始まりました。

評議会中、ベラルーシ議会外務・国家安全保障委員長が日本代表団の席に寄ってきてくれました。

【写真③ ベラルーシ議会外務・国家安全保障委員長と立ち話】

いよいよ議長選挙です。

【写真④-1 IPU議長選挙】

【写真④-2 投票用紙】

【写真④-3 投票を見守るクエバス候補】

【写真④-4 投票1】

【写真④-5 投票2】

さて、評議会中、急遽、イランの代表団から二国間会談の希望が伝えられました。
別室に移動し、イランとの二国間会談を開始。
北朝鮮問題などについて話し合いました。

【写真⑤-1 イランとの二国間会談1】

【写真⑤-2 イランとの二国間会談2】

イランとの二国間会談中、議長選挙の結果が出て、クエバス候補がIPU女性初の議長に選ばれました。議場にいなかったため、残念ながら選ばれた瞬間の写真はありません。その後の、インタビュー中の写真を掲載します。

【写真⑥ クエバス候補当選インタビュー】

 

2.IPU議長声明の読み上げ

いよいよ、我々が働きかけを行ってきた北朝鮮問題解決についての、IPU議長声明が読み上げられます。議長声明を待つ間、緊急追加議題を協同提出したメキシコのロハス上院議員と、無事読み上げられると良いが・・・などと話をしました。

【写真⑦ 議長声明を待つメキシコ代表と日本代表】

議長声明の読み上げが始まりました。

【写真⑧ 議長声明の読み上げ】

 

あらゆる核実験を最も強い言葉で非難

 

【写真⑨ 議長声明を聞く北朝鮮代表団】

【写真⑩ 議長声明を聞く日本代表団】

我々としては北朝鮮を名指しで非難するように働きかけておりました。「北朝鮮」という文言は入らなかったものの、北朝鮮の核実験を念頭に「あらゆる核実験を最も強い言葉で非難」という文言が盛り込まれたことは、北朝鮮による核・ミサイル開発の脅威を訴える日本に国際社会が理解を示した形であり、日本として受け入れられる内容でした。

【写真⑪ 議会声明承認後のぶら下がり】

こうして、第137回IPU(列国議会同盟)定例会議は幕を閉じました。

国際社会が北朝鮮による核・ミサイル開発の脅威に対し、理解を示してくれたことは、日本の安全を守るため、大変意義のあること成果だったと思います。選挙中にも関わらず、「ぜひ参加してきてください!」、と肩を押してくれた参議院自民党の先生方の英断に感謝申し上げます。また、この国際会議で日本がこのような成果を上げるにあたり、すべての段取りや調整作業を担ってくれた参議院事務局、外務省等の関係機関の皆さま方のご功労に心から敬意を表します。

重ねて衆議院選挙中であり、IPU出席中、多くの先生方の応援に駆けつけられなかったことは大変申し訳ありません。明日、日本に帰国し、すぐに鹿児島に移動して、鹿児島の先生方の選挙を共に戦いたいと思います。

どうも有難うございました。