月刊 老施協 2018年1月号

ニュース月刊老施協

ウイルス・感染症予防への貢献をこれからも進めていく

池本慶且 株式会社フリーキラ製薬 代表取締役社長との対談

そのだ:池本社長が開発された微弱酸性次亜塩素酸水の殺菌消毒剤「フリーキラS」は、もともと医療現場での院内完成予防に向けた商品として開発されたとのことですが、高齢者施設での殺菌消毒・臭い対策にも使えると聞き、私の施設でも使用してみました。失礼ながら、最初は半信半疑だったのですが、本当に臭いが消えたと職員たちも驚いています。

池本:医薬品の効能の分類に消臭という項目はなく、効能効果としてうたえませんが、強い消臭作用があります。他の消臭剤と異なり、臭いの原因菌を分解するので、臭い戻りもありません。細菌、真菌、ウイルスだけでなく、次亜塩素酸ナトリウム製剤が利かない芽胞菌にも効果を発揮します。主成分は次亜塩素酸分子であり、弊社独自の製法で他に類を見ない分子の水を開発しました。

そのだ:人体に対しては安全性が高いとか。

池本:次亜塩素酸水は食品添加物としても認められています。本剤は医薬品ですので用法用量を守っていただく必要がありますが、口の中に入っても問題はありません。

そのだ:2016年10月には、同種の商品では初めて第2種医薬品として承認されたそうですね。

池本:日本で新薬の承認をとるのは本当に大変です。本剤は、日本で初めて医薬品の承認を得た微弱酸性次亜塩素酸水で、承認基準の条件化(温度25℃、湿度60%)で15ヶ月、品質が変わらないことが確認され、長期安定性の問題もクリアしています。

そのだ:認可に至るまでは、ご苦労があったのでしょう。

池本:弊社は、免疫学の世界的権威である九州大学名誉教授の野本亀久雄先生を最高顧問としてお迎えし、「院内感染を撲滅した」という先生の長年の思いを受け、医薬品申請を行いました。「実証データをできるだけたくさん集積して、医薬品として申請するように」等々、ご指導をいただきました。

そのだ:特養にとって感染症対策は重要な課題です。特に今の時期はインフルエンザやノロウイルスをいかに防ぐかが問題です。

池本:弊社は、人体由来のノロウイルスを遺伝子レベルで完全殺菌したというデータを保有しています。また、東京医療保険大学大学院に、インフルエンザとノロウイルスにタイする殺菌効果の検証を依頼し、昨年11月、両ウイルスに対して10秒以内に完全殺菌したというデータをいただきました。

そのだ:全国の特養が感染症に不安を感じています。福音になれば素晴らしいですね。

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