資源エネルギーに関する調査会で海底資源商用化の取組等について質問

近況報告

本日開催された資源エネルギーに関する調査会では、「新たな時代に向けた我が国の資源エネルギー像」のうち、我が国の資源エネルギー戦略(資源エネルギーの安全保障)
」をテーマに勉強しました。参考人として、一般財団法人日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究理事 保坂修司氏、東京大学公共政策大学院特任教授 芳川恒志氏、東京大学名誉教授内閣府SIP「次世代海洋資源調査技術」プログラムディレクター 浦辺徹郎氏をお迎えしました。

<そのだ修光質問>

我が国における資源の安全保障として、海底資源への取組状況と今後の見通しについて、お伺いします。

昨年、東京大学大学院教授の加藤泰浩参考人に南鳥島周辺での大量のレアアース泥確認に関してお話いただきました。その際、私の地元、鹿児島湾の海底で確認されたアンチモン鉱床を含む熱水鉱床の開発には困難を伴うと伺いました。

本日の浦辺参考人の意見陳述や参考人の著作によれば、鹿児島湾から沖縄県の島々にかけて海底熱水鉱床が数多く見られ、メタンハイドレートも大変酔う側に多く存在するとのことです。また、海底資源の調査、開発のために様々な技術開発が行われているとも伺いました。

我が国の大陸棚には世界有数の海底資源があるとのことですので、我が国の資源エネルギーの安全保障にとって、今後、一層重要度が増すことになると思います。

そこで、3人の参考人にお伺いします。

まず、浦辺参考人にお聞きします。

我が国にとっては、石油、天然ガス等のエネルギーと同様に資源の安定確保は重要な課題です。
参考人は、メタンハイドレートの採掘、まだ世界で開発した国のない海底熱水鉱床の採掘に関して、それぞれ商用化までの見通しはどの程度あるとお考えか、お聞きします。

また、我が国の資源の安定確保に寄与できる水準まで商用化を進めるために、国の支援などに対する要望についてお伺いします。

<浦辺参考人回答>
鹿児島湾のアンチモンは非常に注目すべきものです。採掘に当たっては、住宅地に近いことが懸念されるが、少し前までは夢物語であったものが、採掘に関わる技術等に関して一歩一歩着実に進んでおり、政府が目標としている平成30年代後半以降までに、民間企業が参画する商業化を行うことは可能であると考えています。商用化するための、コストと価格の関係が成立するところにまでは来ていると考えます。

続いて、芳川参考人、保坂参考人にお聞きします。

海底のエネルギー資源であるメタンハイドレートが商用ベースで採掘できるようになった場合、シェール革命以上の影響が生じると考えます。メタンハイドレートが、我が国のエネルギー政策に与える影響、また、中東などの産油国に与える影響はどのようなものかお伺いします。

<芳川参考人回答>
メタンハイドレートがエネルギー政策に与える影響については、他の資源との相対価格と量・・・すなわち、マーケットに依存します。どのくらいの量が何に使われるのかについて、把握できていないため、影響については計ることができないが、シェール革命のようには行かないのではないか、もっとじわりじわりとした影響のあるものだと考えています。

<保坂参考人回答>
中東への影響は、今のところは、限定的であると考えます。

以上

ご関心のある方は、会議録をご参照ください。